手の痺れの原因はストレス?介護職が注意したい自律神経失調症とは

手の痺れの原因はストレス?介護職が注意したい自律神経失調症とは

人は心理的なストレスが大きくなると、身体の不調として様々な症状が表れます。その中の一つに、手のしびれがあげられます。

ストレスが痺れに繋がることは、イメージが湧きにくいかもしれませんが決して気のせいではありません。自律神経のバランスが乱れている影響で起こることだからです。

特に介護職は感情労働と言われることもあり、ストレスへの適切な対処方法は重要です。今回は、ストレスにより手の痺れが生じる理由や対応方法を紹介していきます。

手の痺れとストレス

身体はストレスに対して様々な反応を示します。胃が痛くなったり不眠になったりと、ストレスに悩まされている方は珍しくありません。

手の痺れは、首の病気や神経の病気など原因を推定できるものもありますが、ストレスにより自律神経のバランスが乱れた結果生じる場合もあります。

手の痺れ

痺れの感じ方としては「ジンジン」や「ヒリヒリ」など個人によって程度や範囲も異なります。しかし、ストレスによる手の痺れは、整形外科や神経内科を受診しても診断が明らかにならないことが特徴です。

ストレスが自律神経に及ぼす影響は?

自律神経は「交感神経」と「副交感神経」の2つの神経があります。

これらは様々な器官に対しての働きがありますが、交感神経は身体を動かすときに優位となり、副交感神経はリラックスする際に優位となる、と覚えておいてよいでしょう。

ところが自律神経は、過度なストレスを受けると2つの神経のバランスが崩れます。

バランスが崩れ交感神経が常に優位になっていると、身体は休まる時が少なくなり、様々な不調が兆候として生じるのです。

自律神経失調症とは?

自律神経のバランスが崩れた状態で、原因がはっきりしない不調がみられる場合に「自律神経失調症」と診断されることがあります。

症状は人により様々で、休んでいても動悸がする、理由もなく身体がほてるなど身体に不快な兆候がみられます。

ストレスを抱える女性

多くの場合には、元々身体で弱っている部分に症状がみられやすく、複数の兆候が重なって起きることもあります。

しかし、検査では異常を指摘されないため、周囲からの理解が得られにくく、そのことでより悩んでしまうケースも少なくはありません。

ストレスによる身体の不調は様々

ストレスによる症状は手の痺れ以外にも、以下の兆候がみられます。

 

  • 眩暈(めまい)や頭痛
  • 不眠
  • 食欲不振や胃痛、悪心
  • 肩こりや腰痛
  • 腹部の不快感、下痢、便秘

 

このように、症状は様々な部位にみられます。しかしこれは身体がストレスを感じていることを注意する反応であるため、正常な反応ともいえるのです。

こんな方は要注意

ストレスの感じ方は人によって違うため、周囲からは些細なことに思えても本人にとっては受け止められないこともあります。

特に自分のことを責めやすい方や自己主張が少ない方は、ストレスの影響を受けやすいでしょう。

一方で、責任感が強かったりきっちりと物事に取り組んだりする方も、ストレスを感じやすいです。

そのためストレスを上手に解消する方法や、うまく付き合っていく方法を身につけなければ、上記のような身体の不調を感じてしまうことがあります。

悩まずに医療機関に相談を

手の痺れを相談

ストレスを感じ、手の痺れなど身体に不調がある場合には、1人で抱え込まずに医療機関に相談するようにしましょう。

特に、不調の原因が明らかにならない場合には、心療内科や精神科を受診することも検討してください。なぜなら手の痺れなどの不調がストレスの原因であれば、抗不安薬や抗うつ薬により緩和される場合があるからです。

特に仕事のストレスにより、うつ病や自律神経失調症を発症する介護職員は年々増加しており、労災として申請されるケースも増えてきています。

介護職は要注意 感情労働

介護職は、自分の感情を抑制したりコントロールしたりすることが求められる職業です。

実際に利用者さんから暴言や不快な態度を取られた場合にも、自分が感じた感情とは別の感情を表現し、応対することが求められます。

このような労働は「感情労働」と呼ばれ、ストレスを受けやすい労働と位置づけられています。さらに、人材の不足により、サービス残業や急な呼び出しなど、心身共に疲弊しやすい場合も少なくありません。

利用者をなだめる介護士

しかし現状では、労働者のストレスをフォローする環境や仕組みが十分に整っているとはいいがたいです。

実際に厚生労働省の調査でも、職業別で見た年間の精神疾患数は、介護職や医療職が1位もしくは2位と毎年上位に位置しています。

そのため、まずは個人個人で適切なストレスへの対処方法を用意しておくことが必要です。

介護職員のためのストレス解消法・コントロール方法7選!

まとめ

手の痺れは、ストレスにより自律神経のバランスが崩れることで発症することもあります。

その場合の症状は、手の痺れ以外にも様々です。体の不調を感じたら、出来るだけすぐに医療機関を受診し、診察を受けるようにしてください。

診察を受けても原因がはっきりせず、手の痺れが続く場合には自律神経失調症の可能性があります。心療内科などを受診し相談することで、自身のストレスに気付くことができるかもしれません。

特に介護業界で働く方には、うつ病などの精神疾患が増えているため、ストレスを抱え込まないように一人一人が気を付けましょう。

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※掲載情報につきましては、 2020年06月02日公開時点のものです。 施設情報・制度・資格などにつきましては、改定などにより最新のものでない可能性があります。必ず各機関や団体、各施設などにご確認ください。