【介護業界でも役立つ!】報連相のポイントと事例3つ

【介護業界でも役立つ!】報連相のポイントと事例3つ

報連相をする女性の画像

報連相は、どんな職業においてもとても重要なものです。介護の仕事も例外ではなく、報連相がきちんとできているか否かで仕事の効率やケアの質にも影響します。

介護の現場では、報連相の重要性や在り方をしっかりと理解し、有効的な手段として活用することが大切になってきます。今回は報連相の重要性や、介護職員における報連相のポイントをまとめてみました。

そもそも報連相とは?

付箋を貼って報連相をするイメージ

介護現場だけではなく、あらゆる場面・職業で使われる「報連相」という言葉。そもそも報連相とは一体どのような定義があるのでしょうか?まず、報連相は「報告」「連絡」「相談」の3つの単語から成り立っていることを把握する必要があります。

それぞれの言葉の役割としては

 

報告

任された業務や担当した仕事の進捗状況や結果、トラブルがなかったかなどを、上司や同僚、部下に伝えること。

 

連絡

業務に関する情報や発生した事項、遂行する内容を、社内で関係する人物に伝えること。

 

相談

業務をする上で迷ったことや困ったことについて、周囲にアドバイスや意見を聞くこと。問題解決に向けて話し合うこと。

 

となっています。

つまり報連相とは円滑に業務をすすめるために必要なコミュニケーションを行い、会社内の人と適切な情報を共有し、理解を深めることなのです。

■報連相の重要性について

上司などに報連相をするイメージ

報連相が不足すると、一体どのような事態が起こるのでしょうか。

 

一般的な企業の場合

はじめに報連相が適切に行えないことで、業務の進捗や状況、働く人の状態の把握ができなくなるということが考えられます。そして、把握ができないことから、様々なトラブルに発展していく可能性があります。

たとえば、把握が遅くなることでクライアントや顧客への対応、トラブルへの対処が遅れることがあるのです。

また些細なことであっても、スケジュールのブッキングや他者への確認作業が増えたり、仕事のやり直しが発生し、結果的に業務の進行を遅らせてしまうことも考えられます。

 

介護業界での場合

介護業界で起きる問題としては、報連相が不足することで職員全体での情報の共有ができなくなることがあります。このような状況下では的確なケアをすることが困難になり、トラブルが多くなったり、利用者の方の状態が悪化してしまう可能性もあるのです。

普段から報連相をしっかりと行うことで、職員間でのトラブルの軽減にもつながります。すると仕事の効率が上がり、より良いケアを提供できるようになるのです。

■介護における報連相とはこのようなもの

では、介護における「しっかりとした報連相」とはどのようなものなのでしょうか。報告・連絡・相談の各項目別に、介護現場ではどんな報連相が必要になってくるのか見ていきましょう。

 

報告=ケアの経過・結果の報告

「報告」には、頼まれた仕事を遂行するにあたって、頼んだ本人や関係者にその経過や結果を提示する、という意味があります。これは介護の現場でも然りです。

しかし、介護の現場では「頼まれた仕事」をするというより「ケアプランに沿ったケア」をすることが主になってくると思います。ですから、ケアの「経過と結果」に問題点や成果があった時・気づいた点があった場合には、その内容を報告しましょう。

報告するときは、主観ではなく事実を簡潔に伝えることが重要です。「私はこう思う」という意見も大切ですが、まずは事実を伝えることが第一。主観と客観をごちゃまぜにせず、分けて伝えると相手にわかりやすく伝えることができます。

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連絡=必要な情報の伝達・共有

連絡をする際には、仕事中に知り得た情報や外部から得た情報を、その仕事に関わっている人たちに知らせる必要があります。

報告が「経過・結果」なのに対し、連絡は「〇時に□△をする」「このような流れで行う」という情報を共有することです。介護における連絡には、伝言のような意味も含まれます。

 

相談=アドバイスを頂く

わからないことがあった時や迷いがある時にモヤモヤしたまま仕事を続けていると、介護の現場では間違ったケアをしてしまったり事故を引き起こしてしまう可能性もあります。

しかし、わからないことは何でもかんでも相談すればいいという訳ではありません。自分なりに考えたり調べたりしてみて、それでもわからない場合や判断に悩む場合には、上司や仲間に相談することも大切なのです。

ケアをするにあたっての相談だけでなく、人間関係で悩んでいるときには信頼できる上司や仲間に話を聞いてもらい、ストレスを溜めないように心がけましょう。

 

■介護における報連相が必要な場面を事例で解説!

事例を紹介する女性

介護の現場での報連相がどのようなものなのかはお話ししましたが、まだなんとなくしっくりこないという方もいるのではないでしょうか。

ここでは介護の現場での事例を挙げて、もう少し詳しく、わかりやすく説明していこうと思います。ここで「なるほど」と思うことができれば、日々の仕事に反映できると思います。

 

事例①
Aさんは現在介護食ではなく通常の食事をとっている。今朝は、いつもは見られない咳込みやむせ込みがあった。食事自体は完食し、その後も問題なく過ごしている。

これは「食事は介護食でなく通常のものを提供する」というケアプランに沿ったケアを遂行している中で起こった事実です。食事中の咳込みやむせは嚥下機能の低下の可能性があり、ケアプランの変更を検討する必要があるかもしれません。また、その後に誤嚥性肺炎を発症する可能性もあるため、その後問題無く過ごしたとしても、上司やケアマネージャーなどに「咳込みやむせ込みがあった」という事実を報告しなければなりません。

 

事例②
利用者の方が今度病院で検査をすることになり、検査前日の20時以降は水以外の飲食は禁止であると医師に言われた。

→これは仕事中に知り得た情報にあたります。このような場合、連絡を怠ってしまうと20時以降に飲食をしてしまう可能性も考えられるため、職員全体に連絡し情報を共有する必要があります。

 

事例③
Bさんはなかなか寝付けず介護職員に睡眠薬が欲しいと訴えたが、Bさんの家族からはなるべく他の方法で対処してほしいと言われている。しかしBさんの訴えはその後も続いており、現場の介護職員は対応に困惑している。

→なかなか最善策が思いつかない場合は、上司や仲間に相談し他の方法を一緒に考えてみましょう。自分では思いつかなかった方法を提案してくれるかもしれません。

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■【コツを掴めば簡単!】報連相のポイント

報連相は単純なようで意外に難しく、伝え方ひとつで相手の捉え方も変わってきます。ですから、伝える内容・伝える方法・伝えるタイミングが重要となってきます。

また、そもそも何のために報連相を行うのか?を会社全体で共通認識を持っておくことが大切です。これは一例ですが、介護であれば「報連相は、情報を共有し、利用者に適切なケアを届けるため」という認識を持つことで、報連相をする際に情報の取捨選択の基準ができることになります。

きちんと伝える内容を把握し、相手に何を伝えるための報連相なのかを考え、正しく伝えることがとても重要になります。

 

■報連相はケアの質を高めるためのもの

報連相はとても大切なコミュニケーションの一つですが、どれが報告でどれが連絡なのかということが重要なのではなく「なぜ必要なのか」ということを理解することが重要です。

介護の基本はより良いケア・質の高いケアを提供することです。そのためにも職員間でのコミュニケーションを密に取り、まずは職場の環境を整えましょう。

(Posted by yumiiiii.sasakii)

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※掲載情報につきましては、 2019年11月07日公開時点のものです。 施設情報・制度・資格などにつきましては、改定などにより最新のものでない可能性があります。必ず各機関や団体、各施設などにご確認ください。