介護の夜勤あるある【夜勤中や夜勤明けに起きるトラブルの対策とちょっと怖いエピソードを紹介】

介護の夜勤あるある【夜勤中や夜勤明けに起きるトラブルの対策とちょっと怖いエピソードを紹介】

恐怖体験

介護職夜勤現場はどんなことが起きているのかご存知でしょうか?

「夜勤はつらい」
「何をしているのかよくわからない」

他職にお勤めなら上記のように思っている人も多いかと思います。通所施設にお勤めの介護職員も、夜勤は何するのか知らない人もいらっしゃるでしょう。

もしかしたら、この記事を読んでいる人の中には「はじめての夜勤で不安」という介護初心者もいるかもしれません。

本記事はそのような人に向け夜勤の仕事内容を紹介…ではなく、夜勤現場でのあるある話を紹介します。

夜勤の仕事内容について知りたい人は以下の記事をご覧ください。

介護の夜勤ってどんな仕事?一晩の流れや働き方まで教えます!

夜勤中に起こり得る利用者さんの困った行動、よくあるトラブルなどを紹介するので、本記事を読んであらかじめ対策をたてておきましょう。

また介護職員たちによる夜勤によくする行動や、夜勤中に起こる怖かったり面白かったりするエピソードも紹介するので、ぜひ最後までご覧ください。

あなたが夜勤に慣れた頃、もう一度この記事を読み返してみたら、きっと「あるある」と共感していただけるでしょう。

夜勤に起きる利用者さんの行動あるあると対策

昼には元気だった利用者さんも、夜になると不穏な行動をとったり、精神的に不安定になったりすることも。

こちらでは夜勤時によくある利用者さんの行動を紹介します。問題行動については対応策も解説しているので、夜勤をしている介護職の人は参考にしてみてください。

「早く来て!」と3分毎のナースコール。

「どうされましたか?」の答えはいつも「誰も呼んでないよ」

用事があったからか、寂しさからか、ナースコールで呼ばれることがありますが、ナースコールを押したことを忘れてしまう方も多いです。また、「何回来るんだ!眠れない!」と激高する利用者様もしばしば…。

解決策 ぐっすり寝てもらう

正直な話、ナースコールを押す利用者さんの場合、頼み事や悩みを解決するのは難しいです。そもそも何をしてほしくて呼んだのか本人が覚えていないことが多いですし、ただ単に寂しいからという人も多くいらっしゃいます。

そのためナースコールの連打を防ぐためには、利用者さんにぐっすり眠ってもらうほかありません。

その解決策として、利用者さんの日中の過ごし方を見直してみてはいかがでしょうか。なるべく日中は活動的になってもらったり、楽しみを見つけてもらうと、夜には熟睡しやすくなります。利用者さんの楽しみを見つけるのは、介護の課題でもありますよね。

あるいは寝ている環境を変えるのも効果的です。ぐっすり眠れない理由は環境にある場合、パッドの当て具合や照明の明るさ、枕や布団を変えてみてはいかがでしょうか。

すぐに解決できる問題ではないので、ひとつひとつ試しながら粘り強く対応しましょう。

眠れない利用者様から眠剤が欲しいとの訴え

利用者さんから「睡眠薬がほしい」と言われても、薬の飲みあわせなどの関係で渡せないときがありますよね。飲みすぎても体に悪いですし、睡眠薬に頼るのが癖になってはいけません。

【眠れない私たちは効率よく仮眠しないとやっていけません・・・】

睡眠リズムを活かした夜勤前の過ごし方とは?効果的な仮眠方法を解説!

解決策 私物のラムネを一粒渡すと5分で入眠

そんなとき、ラムネ1粒で解決できる場合もあります。偽薬効果抜群のラムネは、利用者が「薬を飲んだから大丈夫!」と安心感を持ったり、眠れないかもしれないという不安を打ち消したりしているのかもしれません。

こういった解決策は他の場面でも応用できます。

これも実体験なのですが、夜に認知症の利用者さんから「足が突っ張って痛い、眠れない」という訴えがありました。病院で受診しても体には以上がないため原因がわからず、お医者さんからはせん妄(意識障害の1つで、特徴的な幻覚、錯覚、不安、精神運動、興奮、失見当識などを伴う)ではないかとのこと。

確実な原因はわからず普段飲んでいる薬との飲みあわせも考え、新たに薬を処方することはできません。軽くさすったり湿布を貼っても効果はないため、どのように対応すればいいのか職員一同困ってしまいました。

そこで1人の職員が、普段利用者さんが夕食後に飲んでいる薬の1つを「痛み止めだよ」といって渡しました。すると利用者さんは徐々に足の突っ張りはなくなり、楽になったとのこと。

プラシーボ効果なのか、薬を飲んだという安心感なのかはわかりませんが、それ以来利用者さんから足が突っ張るという報告はなく、快適に眠れるようになったのです。

このように偽薬での対策は、利用者さんに健康面での問題がない場合はある程度有効です。ただし利用者さんが本当に体調不良であった場合は、これらの対策は一時的なごまかしでしかないので過信はせず、病気の症状がないか注意深く観察しましょう。

夜の巡回時「〇〇さんがいない!」と一斉捜査するも行方不明。

5分後隣の空き居室のベッドから「おはよう」と起きて来ました。

同じような居室なので部屋を間違える方も多く、トイレに行った帰り隣の空き居室のベッドに入って眠ってしまった模様。

解決策 目印をつける

部屋の間違いは認知症の人によく起こります。入居施設の部屋は似たような作りが多く、間違えてしまうのも無理はないかもしれません。扉の前に「~さんの部屋」という表札をたてても利用者さんの目になかなか入らないため、部屋の間違いを防ぐのはとても難しいですよね。

施設によっては、扉に色を付けたり人形をぶら下げたりと、文字以外のわかりやすい目印をつけることで多少改善したようです。

また部屋の内装や家具の位置を他の部屋とまったく違うものにするなども効果があるかも知れません。

ただ残念ながら、認知症の方の部屋間違いは多少頻度を減らせても、なくなることは滅多にありません。見かけたらそのたびに利用者さんを自室に誘導するしかありませんね…。「ダメだよ!」「いけないよ!」というような否定的な注意をしないよう心がけてください。

夜勤中の職員によるあるある話

夜勤の仕事は、夜間の排泄介助や環境整備、巡視、翌日の準備、記録…を少人数でこなさなければいけません。時にはこれらを1人でこなさなければならないこともあり、疲れもたまりやすいものです。

そんな中でも夜勤中の介護職員は、いろいろなことを考えながら仕事をしています。

こちらでは夜勤の仕事をしている介護士がよく考えてしまう、あるあるをご紹介します。

「今日はよく寝てくれますように!」と祈ってから夜勤に入っている。

利用者さんが寝てくれるか起きてしまうかによって、夜勤の大変さは大きく変わります。

寝ない利用者、不穏な利用者、転倒とトラブル続きの夜勤が3カ月に1回はある。

利用者さんが寝てくれれば平和な夜勤ですが、トラブルがあるとそうもいきません。夜勤は職員の数が少ないため少しのトラブルでも大変ですが、たまにトラブルが複数重なり、てんやわんやになることも。

みんなぐっすり良眠!センサー、ナースコールなし!平和すぎる夜勤は逆に不安になる。

前項とは打って変わって、みんながぐっすり寝ている日は不安になります。嵐の前の静けさのようにトラブルの予兆の気がしてなりません。

眠れない認知症の方にゆっくりと寄り添った対応ができるのは夜勤ならでは。

日中は忙しくて1人1人の利用者さんと向き合うのは難しいです。しかし夜勤であれば、落ち着いて接することができます。利用者さんの意外な一面や本音が聞けるチャンスです。

フロアの往復で足腰がガタガタ。

特に2階建ての施設だと大変です。ナースコールが重なると20メートルシャトルランのように行ったりきたり…。学生時代の体育の授業や部活を思い出します。

基本的に少人数で対応するため、マイペースに仕事ができる。夜勤の成功は利用者の睡眠状況と自分のスキルに左右される。

最初はとても不安で大変に感じる夜勤ですが、慣れるとどんどん楽になることも。とはいえ油断は禁物です。

夜はみんな寝ているという経営者の思い込み。夜勤は暇だと思われている。

確かに楽なときもありますが、夜勤は何があるかわかりません。緊急で対応しないといけないこともあるため「夜勤は楽でしょ?」と思われるのは遺憾ですよね。夜勤中に雑務を頼まれることもしばしば。

夜勤中、新聞の求人広告をチェック。給料や待遇を見て安心したり退職を考えたり…一人で修羅場と化す。

誰だって自分の待遇のことは気になってしまいますよね。労力の割に安いと言われる介護職員ですからなおさらです。いつでも自分の給料が適切な額もらえているのか気になります。
他の施設の給料が安いと「良かった、私の給料は安いわけじゃないんだ」と安心してしまうことがあったり、反対に他の施設の給料の方がが高かったりすると「転職しようかな…」と考えてしまうことも…。

夜勤の夜、実はパーティーが繰り広げられていることも。

眠れない利用者様とともにスタッフが持参したお菓子やジュースを楽しむことも。時々行われる秘密の時間、癖になりそうです。

夜勤のちょっと怖いエピソードあるある

医療施設には怖い話がつきものですが、介護施設も例外ではありません。こちらでは介護施設での怖いけれどちょっとおもしろいエピソードを一挙に紹介します。

  • 「あそこに女の子が立っている…」「首が転がっている…」
  • 利用者がいない居室から鳴るナースコール。
  • 先日亡くなった方の足跡や杖の音が聞こえる。
  • 認知症利用様から「蛇がいる!」と訴え。
  • 部屋の隅を指さし「怖い」を連呼する利用者様。

夜勤をしているとオカルトな出来事に遭遇することもしばしば。亡くなった方の部屋から物音が聞こえたり足跡、杖の音が聞こえたりすることもありますが、「亡くなった方が遊びにきているのかな?」とほっこりした気分になることも。

怖がりな職員は「やめてよ!」といってそれどころではありませんでしたが…。

幻視は夜に出現することが多いので、夜勤は認知症の方の幻視と闘う時間でもあります。利用者様が安心して睡眠できるよう声かけし落ち着いていただくケアを行いましょう。

また少し話はそれますが、深夜に部屋からお経が響き渡るという事件が発生したこともあります。ある利用者さんの寝る前の習慣なのですが、なぜかこの日は深夜に唱えていました。

静かで暗い空間に、お経は怖すぎです。

夜勤明けあるある

非日常的な夜勤を終えたあとはなんともいえない達成感があるものです。非日常的な夜勤を終えた職員には日中勤務のときとは違う独特な感じがあります。

こちらでは夜勤明けの介護士によくあることを紹介します。

夜勤中の仮眠に慣れ、家に帰っても数時間で覚醒してしまう。

夜勤を初めたばかりの頃は仮眠をしてもあまり効果がないように感じますが、段々と慣れていくもの。仮眠の効果が出すぎて朝にあまり眠れないという状況が結構あります。

夜勤明けから遊びに行けたのは20代まで

若い頃は寝ずに遊びに行ったりしていましたが、寄る年波には勝てません。一休みしてからでないと、とても体が持ちませんよね。

夜勤を初めばかりのころは帰ってもなかなか寝付けない

多くの人が、朝起きて夜に寝るという生活リズムを送ってきたでしょう。夜勤明けで眠いのに、脳は「朝だから起きなきゃ!」という状態で、布団に入ってもなかなか寝付けません。

そのうち慣れてきますが、この頃の夜勤が一番大変です。

日光がいつもより眩しい

ずっと日に当たらず仕事をしているからなのか、ただ単にずっと起きていて目が疲れたからなのか、夜勤明けはいつもより太陽が輝いて見えます。

ぐったりかハイテンションかの両極端

夜勤明けは疲れてぐったりしているか、逆にハイテンションになるかの2択が多いです。

とてつもない達成感がある

夜勤明けは妙な達成感があります。また夜勤明けは休みになるため、連勤後の達成感も合わさり気分は上々。

例えるなら、サラリーマンの給料日と金曜日の夜が合わさった感じです。

忙しかった夜勤を終えた朝、「もう仕事辞めてやる!」と決意するも利用者様からの「ありがとう」の笑顔を見ると思い留まってしまう。

利用者さんからの感謝の言葉は何よりの励みになります。つらいことがあっても「この仕事をやっていてよかったな」と思える何よりの瞬間です。介護職の醍醐味といっても良いでしょう。

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まとめ

介護の夜勤あるあるをご紹介しましたが、共感いただけましたでしょうか?

介護の夜勤は毎月平均3~5回入っていることが多く、夜勤をすることで介護職の奥深さややりがいをより感じられるでしょう。

介護の夜勤は心身共に疲労が強い大変な仕事ですが、苦労したエピソードもユニークなエピソードと捉え仕事ができるのは介護職の醍醐味ですね。

(Posted by 吉田杏)

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※掲載情報につきましては、 2019年10月15日公開時点のものです。 施設情報・制度・資格などにつきましては、改定などにより最新のものでない可能性があります。必ず各機関や団体、各施設などにご確認ください。