介護職への転職は 4月がおすすめ! そこで、現役の介護士234人に緊急アンケートを実施しました。
どんなにバリバリのベテラン介護士であっても、かつては誰でも「未経験」からスタートしました。
なぜ介護職に就いたのか? 転職活動で困った経験は? 辞めたくなったりしないの? なぜ介護職を続けているの? 目標や夢は?・・・etc.
初めて介護職を目指した頃を振り返り「今だからこそ言える介護職の本音」の数々について、忌憚なくご回答いただきました。
- 1. 今回のアンケートについて
- 2. 介護職になる前の意識調査
- 3. 介護士になろうと思ったきっかけについて
- 4. 介護の「仕事を探し」をした時のことについて
- 5. なぜ介護職を続けているのか?について
- 6. 介護現場と自分の在り方について
- 7. Q:今後の目標や夢を教えてください(記述式・自由回答)
- 8. まとめ
今回のアンケートについて
対象:デイサービスなどの施設勤務、訪問介護に従事している現職中の介護士
回答数:234人
介護職になる前の意識調査
Q:「介護」について、どのような良いイメージがありましたか(複数回答可)
Q:「介護」について、どのような悪いイメージがありましたか(複数回答可)
介護士になろうと思ったきっかけについて
Q:初めて介護職に就く前にどのような仕事をしていましたか(単一回答)
Q:介護職になったきっかけは?(複数回答可)
「その他」の回答よりピックアップ
- 手に職をつけたかったから
- 自分の生きかたを探すため
- 勤務地や時間が好都合だった
- コロナや災害などの影響が少なそうな業界だから
- 介護職をしている身内から影響を受けた
- 入院して自分が介護されたことがきっかけ
【介護職への転職を目指す方へのアドバイスが載っている介護職のアンケート結果もどうぞ】
介護の「仕事を探し」をした時のことについて
Q:何を重視しましたか(複数回答可)
Q:仕事が決まるまで、どのくらいの期間がかかりましたか(単一回答)
Q:どのような手段で仕事を探しましたか(複数回答可)
「その他」の回答よりピックアップ
- オファーが来た
- 就職フェアなどのイベント
- 資格取得で通っていたスクールで
Q:求職中に困ったことはどんなことでしたか(複数回答可)
「その他」の回答よりピックアップ
- コロナの影響で見学が難しかったり、選考がなかなか進まなかった
- 職場見学に行くと「ここで働きたい」と思わせてくれる様な現場がなかった
- 業務内容が単調な説明ばかりで具体性にかけていた(現場がイメージできない)
転職に関しての不安はきちんと解消して、自分の希望に合った仕事を見つけていきましょう!
なぜ介護職を続けているのか?について
Q:ズバリ!介護職のおすすめ度は?(単一回答)
※おすすめ度は★の数(6個が一番オススメする)で表記
- ★★★★★★(36)
★★★★★☆(42)
★★★★☆☆(24)
★★★☆☆☆(62)
★★☆☆☆☆(22)
★☆☆☆☆☆(14)
Q:介護職をおすすめするポイントとは?(複数回答可)
「その他」の回答よりピックアップ
- 景気に左右されず、災害やコロナ禍の状況でも仕事は無くならないと思う
- 今後AI化が進んでいく中で、介護職はロボットにはできない仕事だと思う
- 終末期の方や障害のある方の生き方を見ることで、自分の人生についてや家族、社会のあり方について深く考えていくことができると思う
- 他の職種に比べて求人が豊富であること、就職しやすい
- 長く続けられる仕事だから
- 無資格、未経験でも即戦力になれる
- ご利用者やご家族に寄り添い、夢や希望を叶えるお手伝いが出来る仕事
- 自分の両親、家族の介護もできるようになるから
- 仕事の本質=人をどれだけ喜ばせることが出来るかを実感できる
Q:介護職を辞めたくなった時の理由は何ですか(複数回答可)
「その他」の回答よりピックアップ
- 業務量が多すぎて、人に対しケアするのではなく作業になってしまったことが精神的にきつかった
- 社会保険など待遇面での不満
- 違うジャンルの仕事を始めてみたいと思った
- 全くの初心者で右も左も分からず、専門用語も分からず心細くて上手くできなかった頃「やはり私には…(無理)」と何度か思った
Q: それでも辞めずにがんばれている原動力とは?(複数回答可)
「その他」の回答よりピックアップ
- 介護はプロの介護者が担い、ご家族はそれぞれの社会的使命を果たすべき
- 起業するための勉強になるから
- 支援のたびに学びがあり、ご利用者から勉強することがあるから
- 自分自身の成長につながるから
- 他業種に移るにはリスクが大きいから
- 会社が成長するのが面白い
- 介護職の認知度を広げる目標があるため
- 同僚の頑張る姿勢から刺激を受けて
あの時やめたいと思ったって、頑張れる理由があればどこまでだって成長できる、そんな素晴らしい介護のお仕事をもっとたくさんの人に知ってもらいたいなあ
介護現場と自分の在り方について
Q:ご利用者との関係を良好に保つために大事なことは?(複数回答可)
「その他」の回答よりピックアップ
- 敬意を持ち、相手が何を求めているのかという事に目を向ける
- ご利用者の表情など、声にならない異変が無いかを必ず確認している
- 介護者である自分の意見を押し通さない
- ご利用者の体に触れる時は冷たい手ではなく、体温も気持ちも暖かく!を心がけている
- ご利用者の生活ペースを尊重する
- 体臭に気をつける。可能な限り出発前に入浴、シャワーを済ませる
- 迷惑に思われない程度に、ご利用者が好きなこと嫌いなことなどの情報を収集してご本人やご家族がどうしたいかを考える
- ご利用者のこだわりや習慣をよく理解した上で、ヘルパーとしての立ち位置を考えたコミュニケーションを心掛ける
- 会話をする上で私が重要だと思っているのは、発言者と目を合わせること、頷くこと、メモを取ること。人と接する上で一番時間がかかり、手軽であるのは会話なので、そこを意識している
Q:「利用者ご家族」との関係を良好に保つために大事なことは?(複数回答可)
「その他」の回答よりピックアップ
- 顔出し、訪問する
- 雑談を大切にしている
- ケアの見える化
- ご家族がどんな方かを見ながら合わせる
Q:介護職と子育ての両立経験はありますか(単一回答)
Q:子育てとの両立で感じる介護職の「メリット」とは?(複数回答可)
「その他」の回答よりピックアップ
- 今は夜勤中心なので、子どもと過ごせる時間が増えた。世の中にはいろいろな方が生きていて、お互いに助け合うことが大切だということを、身をもって子どもに伝えられる。
- 子どもにイライラすると仕事場に逃げたいと思い、ご利用者が就寝後は、子どもたちの良いところを思い出せるので会うのが楽しみになる。気分転換!
- ママ友が介護に興味を持ってくれた
- 夜勤だと昼間学校行事に行ける
Q:子育てとの両立で「これは必須!」だと感じていることとは?(複数回答可)
「その他」の回答よりピックアップ
- 急な体調不良などで休んだ時のバックアップ体制
- 給料増額
Q:介護職を今後も続けることへの不安はありますか?(複数回答可)
「その他」の回答よりピックアップ
- 訪問介護のご利用者が入院されて退院めどが見えない。日程をキープする間は他の仕事が入れられず給料は入らないので、今後どうなるか心配
- 自身の病気や怪我で不可能になってしまう業務が多いと感じる
- 仕事が出来る方へ業務が一点集中しやすくなる環境が出来やすい
- 身体的な限界や、年齢の限界
- いつ事故を起こすか不安
- 現場が自宅から遠い
- 介護職が自分に合っていない気がする
Q:今後の目標や夢を教えてください(記述式・自由回答)
この質問項目は自由に記述いただく形にしましたが、多く見られたのがご利用者に対し「さらに快適なケアを提供したい」「安心や幸せを感じてほしい」「もっと信頼されるようにがんばりたい」「経験をもっと積みたい」といった声でした。「特にない」や無回答は88人でした。
回答の結果はいくつかの傾向に分かれましたので、傾向別に見てみましょう。
資格を取りたい
- 資格をとって、ご利用者に少しでも安心して貰えるヘルパーになりたい(30代・女)
- 取得できる資格はなるべく取得しておきたい。老後、都心から離れて暮らす予定なので役立てられるように(50代・女)
- 介護関連のいろいろな資格を取得して世界を広げたい(50代・女)
- 今、臨床心理士になる為に勉強中です。人間って面白い!難しい!(40代・女)
介護福祉士になりたい
- 介護職として一人前になること、介護福祉士の資格をとること、マネージャーになれたら社員が休暇をしっかりとれる仕組みを作ること(50代・男)
- 介護福祉士の資格をとり、ゆくゆくはケアマネージャーになりたい(30代・女)
- 先ずは介護福祉士を取り、後に小規模か訪問介護事業所の運営を目指してます!(50代・男)
- 資格アップして収入を増やしたい(40代・女)
スキルアップしたい
- 介護を足がかりにして医療従事者を目指す(50代・女)
- サービスマネージャーやコーディネーターになる為に仕事をもっと頑張りたい(20代・男)
- 介護技術の上達(30代・男)
- どのような事情を抱えるご利用者にも、安心しながら生活していただけるための介護者になりたい(30代・男)
- 少しでも早く、全てを任せてもらえるコーディネーターになる(30代・女)
- 生涯介護の仕事に携われるようしっかり体力をつけ、知識や技術のスキルアップをし、何より介護が必要な方に少しでも” 笑顔 “を!(50代・男)
可能な限り長く働きたい
- 健康状態に問題がない限り(ご利用者に求められている間は)継続したい(70代・女)
- 実年齢は気にせず、この仕事を続けられる様に、精神的に健康でいること(60代・女)
- 体力面・精神面ともに鍛えて、長く仕事が続けられるように頑張る(40代・男)
その他いろいろな目標・夢
- 国際的に不自由な方のケアをしていきたい(20代・女)
- 障害を持っても難病を持っても、楽しく生きていけると思える世の中にしたい(30代・女)
- 少しでも高齢者と子ども達が住みやすく、障害者にとって本当のバリアフリーな社会の実現に向けて役に立ちたい(40代・男)
- 今後は介護職から一旦離れるが、次の仕事でも介護に役立つ商品を開発したい(50代・男)
- 介護福祉を「なりたい仕事」「かっこいい仕事」にしていきたい(30代・男)
- ご利用者を笑顔にすることが目標でしたが、これからは介護で働くスタッフを笑顔にしたい(50代・女)
- 振り返った時に「この職についてよかった」と思える働き方をする。と同時に、そう思ってもらえる仲間の輪を広げていく(30代・女)
- 介護が楽しい仕事であることを更に深く、多く経験したい(60代・男)
- ① デイサービスから重度訪問介護に異動希望/② 実務者研修の取得/③ ご利用者やご家族、介助スタッフが希望するサービスや現場を提供できるコーディネーターになること/④ 介護に携わるあらゆる資格取得にチャレンジしたい/⑤ 地道にコツコツと経験を積み、前職(飲食業30年)で培った人事育成に携わることが出来るような部署へゆくゆくは配属されること(40代・男)
- 会社に「訪問看護部門」をたちあげられるよう、仕事に貢献していきたい(20代・女)
介護に従事している人の数だけ、夢も個性もある。だからこそ色んな形で夢も個性も花を咲かせていきたいですね
まとめ
現役で介護現場に出ている様々な介護職の本音、いかがだったでしょうか。
一般的に、介護職に対するイメージとして「介護職はきつい」「将来性がない」「未経験で本当にちゃんと務まるのか」「給料が低そう」など、ネガティブな声もよく聞かれますが、このアンケート結果からはそうしたイメージを払拭する声もたくさん引き出されているようです。
へるなびメディアでは、今後も介護職の本音を引き出すシリーズをお届けする予定です。
介護職への転職を視野に入れている方は、ご参考にしていただけたらうれしいです。

こんにちは。ヘルなび編集部のあじゅです。
文章を書くことと自分の人生を楽しくさせてくれそうなものを探すのが好きです。最近だと動画編集にハマっています。めちゃくちゃ難しくて奥が深いので黙々と編集してしまいます。うまくなれるといいな…
面白い!と思っていただけるような記事をバンバン書いていくので、この強気な発言が本当かどうかぜひ、他の記事も読んでみて確かめてください笑