家族が認知症になったときの介護に対する大切な考え方

家族が認知症になったときの介護に対する大切な考え方

高齢化社会となっている日本では、自宅での介護をする人も多くいます。その中には認知症と診断された家族を介護している場合もあります。認知症の介護に特有の課題や悩みといったものがありますが、周囲に相談しにくいことでもあり、課題解決が難しいものです。

ここではそのような認知症の介護についてご紹介します。

認知症の家族の介護

母の介護をする女性

これまで普通に暮らしていた家族が、認知症の症状があらわれたときにはどのように対応していいのかという悩みも生まれます。そのような場合は、スムーズに医療機関への受診につなげられることが問題改善への近道です。

認知症ではない別の病気である場合もあり、専門医に見てもらうことが重要になります。認知症の介護に限りませんが、介護の入り口は医療機関への受診から始まり、専門家の指導など受け、介護サービスの利用となるのです。

認知症介護の考え方

先ほども触れた「スムーズな医療機関への受診」にもつながる話なのですが、認知症の症状のある本人に受診をすすめても、上手く行かない場合があります。

家族が症状の出現に困惑しているのと同様に、本人も困惑しており認めたくないという状態であることも想定できるからです。

出来ていないことを指摘したり、本人の行動を強く抑制してしまうと拒否反応を示すことがあります。
介護する側には、このようなことを踏まえた対応が求められます。

家族と他人から見た症状の違い

介護施設でのカードゲーム

家族の前では認知症の症状があるのに、周囲の人や医師や専門家の前では症状が出にくいこともあります。

これは本人も精神的意識に違いがあり、家族であれば気を抜いて楽に接することで認知症状が出やすい状態も、あまり親しくない人の前では「しっかりしないといけない」という意識から、認知症状があまり出ない場合もあります。

このため、あまり深刻だと理解してもらえなかったり、いつも介護している家族ばかりが症状に対応させられるばかりという精神的負担が増してしまうこともあるのです。

認知症介護のコツ

黒板に書かれたポイント

認知症の介護負担を少しでも軽くするために、認知症の症状への対応を理解することが大切です。こちらでは上手く介護を続けていけるコツをご紹介します。

肯定や共感

認知症の代表的な症状として、思い出すこと、出来事を忘れるということがあります。言われたことを覚えていない、自分のしたことを覚えていないという状態です。これによって、何度言われてもできない、何度も同じことをするという行動してしまいがちです。

このような場合には、一緒にしてあげたり、「時間をずらして後でしましょう」と工夫をして、結果的に相手の目的を達成してあげることが大事です。本人が考えたり感じたことに対しては、なるべく共感や同調することで、マイナスのイメージを与えることなく過ごすことが介護をしていくうえでは大切となります。

否定したり強く反応しない

先ほどのような場合、何度言ってもできない、何度も同じことを繰り返すからと言って、「なぜできないのか」、「どうして何度もするのか」と強く反応しても、本人は間違ったことをしている認識がありません。そのため、理不尽なことを言われた、こっちが困るように間違ったことを言っているなど、自分にとって良くないことを言っているという認識をすることもあります。

ただこのようなことも忘れてしまうのですが、この時に感じた感情は残ってしまう傾向があります。何かは覚えていなくても、その人に良くないことを言われたという感情だけが残っているので、介護していても本人から非難を受けてしまうこともあります。

症状は変化していくもの

認知症の症状は、数年間も同じ症状ということはなく、変化していく傾向があります。認知症になると老化の進行が早くなるということがその理由でもあります。きつい言動がある人、徘徊を繰り返す人も、徐々に、元気がなくなってしまうということがあります。

そのため認知症の介護では何とか解決しようと躍起になるよりも、症状を理解し、しっかりと向き合う方がいい場合が多いのです。

介護する側のケアも必要

認知症では本人の負担を軽減することも必要ですが、それによって介護する側の家族にも負担がかかります。そのため認知症のことを理解し、介護者にも無理のない介護が大切です。

まとめ

ここでは認知症の家族を介護をする場合の考え方を中心にご紹介しました。認知症の介護をする場合には、認知症の症状のことを理解して向き合っていくことが必要です。

家族としては、今までのように同じことを求めてしまいがちですが、できることとできないことをしっかりと認めることも大切となります。そして介護する家族も無理のない範囲で認知症と向き合いましょう。

(Posted by はるいく)

この記事が気に入ったら
いいね ! しよう

Twitter で
※掲載情報につきましては、 2020年03月10日公開時点のものです。 施設情報・制度・資格などにつきましては、改定などにより最新のものでない可能性があります。必ず各機関や団体、各施設などにご確認ください。