高齢者のレクリエーションでは、どのような出し物をすれば高齢者が喜んでくれるのか、特にレクリエーション担当の方は悩まれるかもしれません。
今回は高齢者のレクリエーションとして行われることが多いクイズについてご紹介します。
高齢者がレクリエーションとして楽しめるクイズを行うにはどうしたらよいか、そのポイントをご紹介します。
レクリエーションでクイズをやるときのポイント
レクリエーションでクイズをやろうと決めたなら、全ての高齢者が楽しめるクイズをやりたいと思われるでしょう。
全ての高齢者が楽しめるクイズにできるポイントをご紹介します。
テーマを考える
高齢者のレクリエーションでクイズをやると決めたらまずはテーマについて考えましょう。
高齢者みんなが参加できるテーマとしては、一般常識や食べ物、四季にまつわるクイズがあります。
他にも、芸能人や有名人、歴史的偉人、施設の職員に関するクイズも、多くの高齢者が知っている内容ということもあり行いやすいです。
実際に高齢者の施設では、施設の職員にまつわるクイズなど身近な人へのクイズは盛り上がる傾向にあります。
また、元気な高齢者が多い施設では、音楽と組み合わせてイントロを流して曲名を当てるというクイズも盛り上がる傾向にあります。
難易度を考える
テーマを決めたら次に考えたいのが難易度です。
レクリエーションでクイズをやるとなると、ここが最も難しい問題となるでしょう。
難しくし過ぎると、例えば認知症など認知力が低下されている方は参加が難しくなりますし、かんたんにし過ぎると、まだまだ元気な高齢者の方には、飽きられてしまいます。
自分がどのような高齢者に向けてレクリエーションをやるのか把握したうえで、クイズの難易度を設定しましょう。
また、元気な高齢者と認知力が低下している高齢者が混在されている施設の場合には、簡単なクイズから始めて徐々に内容を難しくしていくと全員で楽しめるでしょう。
形式を考える
クイズと一言で言っても、テレビ番組を見ているとわかるようにいろいろな形式があります。
自分がクイズを出す高齢者の傾向に合わせてどんなクイズが盛り上がるのか考えてみましょう。
早押し形式や紙に答えを書く形式ですと、例えば身体に麻痺のある方などでは、どうしても不利になってしまいます。
このようなことがなく、施設にいる高齢者がみんな平等にクイズに参加できるような形式を考えましょう。
○×クイズのように、札を上げるだけの形式や、チーム戦にしてクイズの答えを導き出す人と答えを記入する人など、役割を与えて行うことで、全員参加で盛り上がることができるでしょう。
景品の有無を考える
テレビ番組などもそうですが、クイズ番組では景品があるというものも多くあります。
私たちが景品がある勝負だとやる気が出るというのと同じで、高齢者も景品があるとなると普段のクイズのレクリエーションよりも、俄然やる気が出てくるものです。
ですが、高齢者施設などでは予算0円でレクリエーションをしなければならないというところもあります。
例えば、クリスマス会など大きなレクリエーションの中でクイズをやるならば、予算を少し出してささやかな景品を用意するのもアリです。
ですが、予算上、景品が用意できないという場合は、お金を使わない景品を用意するのも良いでしょう。
例えば、折り紙でメダルを作ったり、賞状を作ったりというのも良いです。
施設によっては、レクリエーションのクイズで優勝した方からおやつを選べるなど、生活の中でちょっぴり優先権がもらえるということを景品にしているところもあるようです。
レクリエーションで使いたい!クイズの内容
それでは、実際にどのようなクイズがレクリエーションで使えるのでしょうか。
今までご紹介してきたポイントを抑えつつすぐにレクリエーションで使えるよう、クイズの内容について具体的にご紹介します。
一般常識○×クイズ
一般常識についてをクイズで出し、○×で答えてもらう形式です。
なるべく日常生活に則した内容が盛り上がる傾向にあります。
例えば、海の日は何日か?や18時とは午後何時?といったものを○×で出すと答えやすいです。
これ何?ジェスチャークイズ
職員一人がお題をだし、もう一人の職員がジェスチャーをし、その内容を回答します。
動ける方が多い施設ならば、職員が高齢者を指名してジェスチャーをしてもらうともっと盛り上がります。
意外と忘れている?職員の名前クイズ
職員の名前を紙に書いて答えてもらうクイズです。
高齢者の多くが職員の名字は知っているけれど名前が分からない、フルネーム知っているけれど漢字で書けないという方がいます。
職員の名前全てをフルネームで書いてもらう問題は、盛り上がる上に職員と高齢者の距離がぐっと縮まります。
職員でなくても芸能人や有名人の写真を見せて同じことをするのもアリです。
早押し!イントロクイズ
曲を流し、早押しで答えてもらいます。
曲は童謡、昔はやった曲、最近のテレビやCMで流れている曲を混ぜると、どの世代でも盛り上がるでしょう。
高齢者の特徴を踏まえてクイズの選択を
高齢者と言っても世代はさまざまであり、身体能力や認知力にも差があります。
全ての高齢者がなるべく楽しめるよう、クイズを選択し、レクリエーションを盛り上げましょう。
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