高齢者が注意したい病気ランキングTOP5

高齢者が注意したい病気ランキングTOP5

夕焼けで笑う人々 風邪をひきやすくなったり、腰が痛くなったなどという軽微のものから、生命を脅かす恐ろしい疾患を患ってしまうこともあります。

今回は、高齢者が特に注意したい病気についてランキング形式で紹介します。

年齢を重ねると病気のリスクが高くなる

年齢を重ねることは、誰にでも平等に訪れます。

年を取るにつれ、血管が硬くなったり、筋力が低下したり、耳が聞こえにくくなったりと様々な身体症状が出現します。
また、気分が乗らなかったり、人と接するのがおっくうになったりと気持ちに変化が生じる方もいるでしょう。

高齢者になると身体機能の低下に加え、免疫機能が低下することも知られています。
体の抵抗力が衰えることで様々な病気を患うリスクが高くなってしまいます。

高齢者の身体の特徴

手を重ねる人
高齢になると、身体各部の生理機能が低下してきます。

脳をはじめとする身体各組織の細胞の老化や、細胞数の減少、細胞の機能が低下することによって、臓器の機能低下が生じてきます。
身体を構成する水分量の低下や、低栄養状態など栄養状態が変化することによっても臓器の機能が低下する場合もあります。

また、ホルモンバランスの変化により骨量が低下したり、筋肉量が低下して疲れやすくなったりします。免疫機能や抵抗力も低下し、病気にかかりやすくなる場合があります。

愛する者との別れや、環境の変化によって気持ちがふさぎこんでしまったり、人と関わることに抵抗を感じて引きこもり状態となる人もいます。

高齢者の死亡原因

厚生労働省の死因順位(第5位まで)別にみた死亡数・死亡率(人口10万対)の年次推移(平成21年度)によれば、死因の第1位が悪性新生物(がん)となっており、次いで心疾患、脳血管疾患、肺炎、老衰の順となっています。

最新の平成29年度版では、第1位~第3位までは平成21年度と変わらず悪性新生物、心疾患、肺炎の順となっていますが、第4位が老衰、第5位が肺炎の順と順位が入れ替わっています。

 

高齢者が罹患しやすい病気ランキング

お世話してる人
それでは、高齢者が患いやすい病気をランキング形式で紹介します。

高齢者は単一の疾患だけでなく、複数の疾患を既往している場合も多いです。
そのため、服薬量が増えたり薬の副作用で調子を崩したりする方も大勢います。

1位 悪性新生物

悪性新生物(いわゆる「ガン」)は、高齢者の死因の第1位であり特に高齢者で罹患しやすい疾患です。

遺伝子異常の蓄積が原因で起こる場合の多い病気で、身体機能や生理機能に変化が生じる高齢期に発症のリスクが高まります。また、高齢者のがん細胞は若者に比べ進行が緩やかで身体症状が出にくく、末期になるまで気づきにくいという特徴も持っています。

また、がんの手術や化学療法は身体への負担が大きく、複数の疾患の既往がある高齢者には適応しづらい面もあり、緩和ケアへと移行する場合も多いです。

がんの性別罹患状況は、男性では胃がんと肺がんが多く、女性では大腸がんと胃がんが多いと報告されています。

2位 心疾患

心疾患は、高齢者の死因の第2位を占めており、突然死することも多い疾患です。

心臓は体中に血液を送り出すポンプとしての役割を持っており、心臓のポンプ機能が低下すると命に係わる重大な問題となります。

年齢を重ねるにつれ、心臓のポンプ機能が低下したり、血管が硬くなって十分な血液を送り出せなかったり、血流が滞ったりすることがあります。血流が滞ることで心臓への負担が増え、心疾患となるリスクが高くなります。

特に多い心疾患は、心不全虚血性心疾患(心筋梗塞、狭心症)心臓弁幕症などです。

心臓疾患の多くは手術を伴うことが主流ですが、体力が衰えた高齢者の負担も考慮し、保存治療で様子観察する場合も多いです。

3位 脳血管疾患

高齢者の死因の第3位である脳血管疾患は、かつては脳溢血などと呼ばれ高齢者の死因の第1位となっていました。1980年代に入ると脳血管疾患に対する画期的な治療法や手術治療が発展し、脳血管疾患の死亡率が激減しました。

脳血管疾患はその名の通り脳血管由来の疾患で、脳の血管が破裂・閉塞することなどにより、脳細胞が圧迫され、各器官への命令に重篤な障害を起こします。障害の部位により様々な二次障害や後遺症を残す致死率の高い疾患です。

4位 肺炎

肺炎は高齢者の死因の第3~5位にランクインされる疾患です。特に、誤嚥性肺炎が高齢者の死亡率の多くを占めています。

誤嚥性肺炎とは異物が肺に到達してしまうことで起こる肺炎で、食物が肺に誤って入ってしまったり、口腔内の不衛生等で唾液と一緒に肺に到達することで発症することが多い疾患です。

歳を重ねると、嚥下機能の低下が起こります。嚥下機能の低下により、食べたものが食道を通って胃に到達せず気管を通って肺に到達してしまうことがあります。これを誤嚥と呼んでいます。

誤嚥は、特に脳血管障害やパーキンソン病など嚥下に障害を起こしやすい疾患の既往があるとそのリスクは上昇します。

5位 認知症

認知症はかつては痴呆症とも呼ばれていた疾患で、記憶障害を主症状に身体機能に障害はないのにもかかわらず、日常生活に支障をきたす疾患です。

物忘れがひどくなることから始まり、道に迷ったり、今まで行っていたことが出来なくなってきたりする場合があります。重篤になると家族の顔ですらわからなくなることもある恐ろしい病気です。

ひとことで認知症と言っても、脳血管性認知症アルツハイマー型認知症レビー小体型認知症など様々な種類があり、それぞれに特徴的な症状があります。

身体機能に問題がないことがほとんどなので見過ごされやすい疾患で、気がついた時には病気が進行してしまっているということが多いです。

高齢者の病気を理解して早期発見・早期治療を!

年齢を重ねていくごとに、様々な機能や能力が低下し病気や疾患を患ってしまうリスクが高まります。
抵抗力や免疫機能が低下しているため若いころに比べて病気が治りにくく、重症化しやすいという特徴を持っています。

もしも体の不調や異常を感じたら無理をすることなく、かかりつけ医や専門医に相談するようにしましょう。

 

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(Posted by めっし~)

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