介護の仕事の離職率は、他の産業と比較して高めだと言われています。現在働いている方も、一度は介護職を「辞めたい」と思ったことがあるのではないでしょうか?
介護の仕事は密接な対人サービスの為、職場の人間関係や利用者とのコミュニケーションなどストレスを感じてしまうことが多くなりがちです。
介護職は、介護が必要な方々の生活を支えるのに必要でやりがいのある仕事ですが、誰しも不平や不満を持つことはあるでしょう。
今回は、よくある介護職の辞めたい理由の中から、共感できるストレスの原因について紹介していきます。
介護職を辞める理由の実際は?
では実際に介護職を「辞めた」理由を紹介していきますね。
厚生労働省の調査によると
- 職場の人間関係に不満があった
- 結婚、出産、育児、妊娠
- 理念や運営の在り方に対する不満
- 他にいい仕事や職場があった
- 収入が少なかった
などの意見が回答として挙げられています。
なかでも「職場の人間関係に不満がある」と答えた人は23.9%。
4~5人に1人は職場の人間関係に不満があるようですね。
特に初めて介護職につくと、慣れない仕事に加え、時には忙しすぎる上司や同僚から厳しいことを言われたり、雑務を言いつけられたりなど、人間関係でのストレスを抱え込みやすいようです。
みんなの本音 介護職を辞めたい理由はこれが原因
具体的にみんなが思っている介護職を辞めたい理由をご紹介していきます。
きっと「なるほど」「あるある!」と共感できるものがあるのではないでしょうか?
利用者ファースト主義が強すぎる
利用者の生活を支える介護職とは言え、行き過ぎた利用者への待遇は働き手としてはストレスに感じますよね。
特に利用者からの「暴力・暴言」、「セクハラ」などに関して、抗議ができない時もあるでしょう。
実際、上司や同僚から「仕方ない」と言われたことがある方もいるのではないでしょうか?管理者や上司の中には、利用者とのトラブルを回避する利用者ファーストなケースもあり、被害を受けた人が一人で抱え込むことになりやすいのです。
仕事の割に報酬が低すぎる
まずは、自身の生活が成り立つことが前提なはずですよね。
介護職は肉体労働がメインで排泄や入浴など、きつくしんどい作業にも携わります。また、慢性的な人手不足などでサービス残業は当たり前の現場も多いですよね。
にも関わらず、収入は十分ではなく、特に地方においては給与水準がより低めとなります。そのため、無理に夜勤をしたりバイトを掛け持ちしたりする人も少なくありません。
これでは、いくら大切でやりがいがあると言われても満足できないのは当たり前ではないでしょうか。
我が強い人が多過ぎる?
どこの職場にも、我が強く自分の意見ばかり通して自分に都合よく働きやすくしようとする人はいるかもしれません。辞めた理由で人間関係の悩みが上位にあるように、介護職ではこの傾向が強くみられるようです。
特に管理者がワンマンである場合や、在籍年数が長い方がこのような場合には、他のスタッフはしんどくなってしまうでしょう。また、利用者の家族にも自分の意見を曲げない方はたまにみられます。
家ではおとなしいからと施設に預けるも、信じられない程クレームを言う利用者も中にはいるのです。対応する人にとっては、責任だけ大きく、それに見合う待遇が得られなければ辞めたくなる気持ちも生じてしまいますよね。
本当に腹が立つ!けどよくあることをピックアップ
→これは、介護職の方なら驚かないかもしれません。せっかくの休みでも、当然のように電話で呼び出しがあることは珍しくもないのです。
→認知症の方は、物盗られ妄想と呼ばれる症状があるため、このようなことが介護現場では起こります。
言った方は忘れても、謝罪もないのに言われた人はいい気はしませんよね。認知症特有の症状だと割り切れたら良いのですが…。
→年末年始など休みたいのは誰しも同じでしょうが、介護職ではそうも行きません。休み希望が重なる場合など、我が強い人が意見を通してしまうなどの経験はないでしょうか。
→介護保険でサービスを受けている方の中には、権利を主張し上記のような発言をされる方やご家族も見受けられます。心無い言葉は、モチベーションの低下に繋がってしまいますね。
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介護職を続けるためには職場環境の見極めが重要
介護の業務内容は勤務する施設形態によって様々で、やりがい以上にしんどい思いをすることも時にはありますよね。介護業界は人手不足でもあるため、転職先にはこと欠かないので、比較的転職者は多いのが現状です。
介護業界には、キャリアアップを支援してくれる職場や、働きやすさを重視している会社もたくさんあります。もし現職で辛くなり過ぎたら、転職サイトなどを活用し、ご自身にあった職場を探すことも解決策の一つです。
せっかく始めた介護職を長く続けるために、やりがいと待遇を理想に近づけ、日々楽しく働けることを目指しましょう。
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(Posted by 大世渡渉)