介護福祉士と介護士の違いについて

介護福祉士と介護士の違いについて

スーツの男性こんにちは、ヘルなび編集部です。

介護に関する職種と言えば、多くの方がまず初めに思い浮かべるのは「介護士」ですよね。
特に介護のお仕事をしてみたい!という方は、介護士さんのお仕事について調べてみたことがあるのではないでしょうか。

ところが、「介護士」について調べようとすると、必ずと言っていいほど飛び込んでくる「介護福祉士」という言葉。
「【介護士】も【介護福祉士】も仕事内容はあまり変わりがないようだけど、一体どう違うの?」と疑問に思った方も少なくないかと思います。

ずばりお答えすると、「介護士」は介護の仕事をする人の職種名。
そして「介護福祉士」は、プロの介護士であることを示す国家資格を所有している人を指す言葉です。

つまり、「介護士】としてキャリアを歩み始めた先に【介護福祉士】という国家資格があるのです。

今回は、介護士としてのキャリアの第1歩となる【初任者研修】から【介護福祉士】までの道のりを、介護福祉士のmomotaさんにご説明してもらいました。

「介護士」としてキャリアを積んでいきたい方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。

【初任者研修】と【介護福祉士】、それぞれどんな資格?

基礎知識が得られる【初任者研修】

現在、ホームヘルパーの養成講座はなくなり、「認知症の理解」という学習科目が増え、初任者研修となりました。福祉の基礎的な知識や技術の修得を目指す資格であり、介護職として働くなら役に立ちます。介護福祉士の養成施設での履修時間が1800時間(2年以上)に対して、初任者研修の養成講座は約130時間となっています。資格取得までの期間は1~3カ月程度と短く、初心者にお勧めの資格です。

 

【介護職員初任者研修】についてと資格を取得する方法

国家資格である【介護福祉士】

介護福祉士は、1987年に制定された「社会福祉士及び介護福祉士法」に定められた国家資格です。資格を取得するためには、2年~4年間の養成施設で知識や技術の修得又は、3年以上の実務経験と実務者研修修了によって国家試験の受験資格を得て、試験に合格する必要がありま。養成施設卒業者は、現在、経過措置期間のため、国家試験の合否に関係なく、介護福祉士として就労することは可能です。働きながら資格取得は可能ですが、実務経験が必要なため、すぐに資格取得はできません。

 

【介護福祉士とは?】資格の取得方法・勉強時間を詳しく説明

介護のキャリアパス制度

積み木でできたグラフキャリアパスとは、「会社の人材育成制度の中で求められる職務や役職に就くまでの道筋」のことを指します。介護施設でキャリアパス制度の導入は、介護の知識や技術の向上、リーダーの育成、キャリアアップが目標です。

キャリアパス制度は働く介護職員と事業者の両方にメリットがあります。

働く介護職員のメリット

目標が立てやすい

目指す役職や業務に就くために必要な資格や能力、経験年数が明確で目標が立てやすい点です。例えば、介護の仕事は無資格未経験でも就労可能ですが、「介護職員としてあるべき基本指針」によって経験年数に応じて資格取得を促しています。

1年未満の介護職員は介護の基礎知識や技術が修得できる初任者研修の修了を位置づけています。続いて1~3年の間に実務者研修修了、3年以上は国家資格である介護福祉士の取得となっています。

社会人としての常識や専門知識の向上につながる

キャリアパス制度によって基礎教育が確立し、社会人としての一般常識の他、介護の専門知識をより深く得ることができます。これは経験年数や職位によって身につけてほしい技術をわかりやすく伝えることで修得状況の把握がしやすいといえます。

昇給、賃金アップにつながる

目標達成することは技術の向上につながり、キャリアパス制度では賃金に反映されます。
厚生労働省による平成30年度介護従事者処遇状況等調査結果では、同じ介護職員でも取得資格によって平均給与額が以下のように異なります。

資格なし 261,600円
介護福祉士 313,920円
実務者研修修了者 288,060円
初任者研修修了者 285,610円
介護職員全体 300,970円

月額が多く感じると思いますが、平均給与額は基本給(月額)+手当+一時金(4~9月支給金額の1/6)と計算されています。介護福祉士と初任者研修では、28,310円の違いがあります。同じ介護の仕事をしていても資格の有無や種類によって大きく異なるため、資格取得は欠かせません。

事業者側のメリット

サービスの質の向上

キャリアパスに沿ってスキルアップを目指す介護職員が増えることは、施設サービスの質の向上につながります。利用者が増えると、事業所の収益が上がり、安定した経営が可能となります。

計画的に人を育てることが可能

経験年数に応じて教育制度が確立しているため、人材育成の計画が立てやすく、また介護職員にとってもわかりやすいことがあげられます。段階的な教育が必要な部分は、キャリアパス制度によって体系化することにより指導や研修も行いやすくなるといえます。

処遇改善加算の要件を満たす

介護職員処遇改善加算は、Ⅰ~Ⅴまでの要件を満たす事業所で働く介護職員への加算手当になります。「キャリアパス要件」と「職場環境等要件」を満たす程度によって区分が決まります。指定検者は各都道府県や市区町村によって異なるため、注意しましょう。

プロの【介護士】を目指すならぜひ【介護福祉士】を!

国家資格である介護福祉士は介護現場のリーダー的な役割を担っています。一方で初任者研修は介護を始める基礎資格になります。

資格を持っていなくても、一定の条件下では介護の仕事をすることができます。また、資格のあり、なしに関わらず、利用者さんやご家族からは「介護士」としてみなされるかと思います。

しかし、働きながらでも取得することができる「初任者研修」修了資格を得ることで、介護士としてできる仕事の幅もぐっと広がり、その後のキャリアアップを目指しやすくなりますよ。

プロの介護士である【介護福祉士】を目指す場合の参考に、今回ご紹介した記事がお役に立てれば幸いです。

【参考】
「平成30年度介護従事者処遇状況等調査結果の概要」

(Posted by momota)

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※掲載情報につきましては、 2020年03月28日公開時点のものです。 施設情報・制度・資格などにつきましては、改定などにより最新のものでない可能性があります。必ず各機関や団体、各施設などにご確認ください。