令和2年(2020年)の第32回介護福祉士国家試験は1月26日に筆記試験、3月1日に実技試験という日程で無事に終了しました。
現在試験結果を待たれている方も、これから試験を受ける方も、さらにはこれから介護福祉士の道を歩もうと考えられている方も気になるのは介護福祉士試験の合格率ではないでしょうか。
今回は、介護福祉士国家試験の合格率について深く探っていきます。
まずは知っておこう!介護福祉士国家試験の合格基準
まずは介護福祉士国家試験の合格基準を知りましょう。
介護福祉士国家試験の合格基準は60%
介護福祉士国家試験の合格基準は筆記、実技ともに60%です。
といわれても、この値が高いのか低いのかいまいちわからないという方もいらっしゃるのではないでしょうか。おおよそですが、医療、介護職の合格基準はだいたい60~70%で設定されている傾向にあります。そのため、合格率はほかの職種とだいたい同じというように考えておくとよいでしょう。
介護福祉士国家試験の合格率は?
介護福祉士国家試験のこれまでの合格率はどのくらい?
直近の2019年に行われた介護福祉士国家試験の合格率は73.7%です。
これが高いのか低いのかわかりにくいかと思いますので、過去の介護福祉士国家試験の合格率と見比べていきましょう。
2018年に行われた介護福祉試験の合格率は70.8%です。また、2017年の合格率も72.1%と7割ですが、2016年は57.9%、2015年は61.0%と7割を下回っていた年もあります。
ちなみに過去の国家試験の中で、合格率が最も高かったのが、2019年の73.7%であり、合格率が最も低かったのが2016年の57.9%といわれています。
介護福祉士国家試験の合格率をさまざまな視点から見てみよう
介護福祉士国家試験の合格率がお分かりいただけたと思います。次は、性別、年齢別などさまざまな角度から合格率を見ていきましょう。
介護福祉士国家試験の合格者の割合【男女別】
次に介護福祉士国家試験の合格率を男女別にみていきましょう。
介護福祉士国家試験の男女別に合格者の割合は2019年のデータで見てみると女性が70.4%、男性が29.6%となっています。
前年の2018年の介護福祉士国家試験の合格率の男女の割合では、女性が69.6%、男性が30.4%となっています。
男性の受験者が女性と比べて少ないということもあり、合格者の割合も少なくなる傾向にあるようです。
介護福祉士国家試験の年齢別の合格率
次に、介護福祉士国家試験の合格率を年齢別にみていきましょう。
2019年の介護福祉士国家試験の合格率を年齢別にみて合格率が最も高いのが41歳~50歳で27.5%です。次に21歳~30歳で24.9%、31歳~40歳で20.5%と続きます。
この年齢別の合格率の順位は2018年の試験でも同じです。2018年の合格率を見てみると41歳~50歳で27.8%です。次に21歳~30歳で25.4%、31歳~40歳で20.9%となっています。
介護福祉士国家試験は働きながらでも受けることができるため、既卒者や社会人の方など年齢が高めの方も受ける傾向にあります。
なぜ合格率はこんなに変わるの?
ここまでのデータを見ていただいても分かるように介護福祉士国家試験の合格率は年によって変動があるように見えます。
なぜ、合格率がこれだけ変わってくるのでしょうか。過去の試験内容から考察していきます。
受験者の学力が影響?
実は2018年までは問題の傾向や難易度は変わっていません。合格基準はすべて60%となっています。それなのにこれだけ合格率に差が見られるのは、受験者の学力が関係しているといわれています。
今後は合格率が下がる可能性も…
実は2019年は問題の趣向が変わり、5問ほど過去問にはない問題が出題されました。それでも高い合格率となったため、とてもよく勉強して試験に臨まれた方が多かったのでしょう。
今後もこのように問題の趣向が変わってくる可能性があり、しっかりと対策をしていなければ合格率が変動する可能性があると推測されています。
しっかり対策できれば怖くない
介護福祉士国家試験は年代の高い方も多く合格されています。そのため、しっかりと勉強をして対策すればどの年代の方でも合格をつかみ取れる可能性があります。
今後、介護福祉士国家試験の趣向が変わる可能性も加味してより一層の、対策をとっていくことで、合格に近づくことができるでしょう。
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(Posted by RAY)