【介護施設施別】施設長・管理者に必要な資格と求められる能力とは?

【介護施設施別】施設長・管理者に必要な資格と求められる能力とは?

介護施設の施設長管理者になると、一般職員と比較し給与が上がることが知られています。

具体的には、平成29年度介護労働実態調査結果では介護施設の施設長の平均賃金は356,679 円、一方の介護職員や生活相談員では平均賃金は227,275 円と開きがあることが分かります。

そのため、キャリアアップの選択肢として介護施設の施設長や管理者を目指す方もいるでしょう。

今回は、介護施設の施設長や管理者になるために必要な資格や要件に加え、現場で求められる能力について紹介していきます。

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介護施設の施設長管理者に必要な資格

 

ほんの道介護施設の管理者になるためにはどのような資格が必要なのでしょうか。

まず知っておくべきことは、介護施設の種類によって必要とされる資格が異なるということです。

中には、有料老人ホームなどのように無資格でなることができるものから、研修や経験年数が必要とされる施設があります。そのため、下記で施設ごとに必要となる資格や要件について解説していきます。

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特別養護老人ホームの場合

特別養護老人ホームの責任者は施設長と呼ばれます。施設長になるには、厚生労働省が定める以下の①~③のいずれかの資格要件を満たしておかなければなりません。

  1. 社会福祉主事の要件を満たす者
  2. 社会福祉事業に2年以上従事した者
  3. 社会福祉施設長資格認定講習会を受講した者
引用:施設長の資格要件等

ちなみに、社会福祉施設長資格認定講習会とは、「全国社会福祉協議会中央福祉学院」が実施する講習課程で福祉施設の長に就任する際に必要な研修です。

講習は通信授業(自宅学習)と5日間の面接授業(スクーリング)により構成されています。なお、特別養護老人ホームでの管理者に関しては、資格や要件は決められていません。

介護老人保健施設の場合

介護老人保健施設の責任者は、「原則は医師であること」と規定があります。しかし都道府県知事の承認を受ければ、医師以外の者が管理者になることが可能です。

介護老人保健施設の雰囲気は病医院や診療所とは異なるため、上記のように承認を得て医師以外の者が管理しているケースが多く見受けられます。

なお、管理者は常勤である必要があります。

介護療養型医療施設の場合

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介護療養型医療施設の場合には、医療的処置が必要な要介護者の方が入居する場合が多く、管理者は下記のように医師でなければなりません。

病院又は診療所の開設者は、その病院又は診療所が医業をなすものである場合は臨床研修修了医師に、これを管理させなければならない(引用:施設長の資格要件等

グループホームの場合

グループホームは認知症対応共同型事業所の事ですが、管理者になるためには常勤であることに加え、以下の2つの要件を満たす必要があります。

  1. 特別養護老人ホーム等の従業者または訪問介護員として、3年以上認知症高齢者の介護に従事した経験を有すること
  2. 厚生労働大臣が定める認知症対応型サービス事業者管理者研修を修了していること
この認知症対応型サービス事業者管理者研修を受けるには、認知症介護実践者研修を修了している必要があります。

研修は各都道府県や指定都市で年に1回実施されており、グループホームや小規模多機能、看護小規模多機能居宅介護事業所の管理者となる場合には研修を修了する必要があります。

小規模多機能型居宅介護事業所の場合

比較的新しい地域密着型サービスの一つで、在宅を中心に生活を過ごすことを目的とした施設です。

具体的には、通所や訪問、宿泊を組み合わせたサービスを提供する施設です。

責任者の資格要件はグループホームと同じく、厚生労働大臣が定める認知症対応型サービス事業者管理者研修を修了していることや常勤であることが必要となります。

介護付き有料老人ホームの場合

有料老人ホームなどの施設の管理者は、無資格でもなることが可能です。

しかし、介護関連の知識や経験も求められるため、社会福祉士や居宅介護支援専門員などの資格を所有しておくと業務をスムーズに進めることができるでしょう。

介護施設の施設長・管理者に求められる能力

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では、資格要件以外に施設長にはどのような能力が求められるのでしょうか?

管理者は利用者の状況の把握はもちろん、円滑に働ける職場作りや人員が不足しないように気を配ったり、経営状態などの数字に関することなど幅広く学ぶ必要があるでしょう。

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働きやすい職場作りを創造しよう

介護業界では、離職率が高いことが問題となっています。平成28年度では16.7%とやや離職率に改善を認めますが、他の産業全体と比較すると高いことが分かります。

離床の理由では、「職場の人間関係への不満」が最も高く、管理者には働きやすい職場の構築が求められているのです。

もう1歩上を目指すために経営視点を養おう

施設長や管理者になると経営改善など会議に出席する機会も増えるでしょう。そのため、日々の売り上げや経費などについても1通り把握しておくことも仕事の一部です。

なぜなら会議では、経営状態を改善する意見などを求められることもあるはずです。数字などに強くなり経営視点を持つことは、組織運営をする上で求められる能力ですが、経営者や上司からも重宝される能力です。

まとめ

空に向かってグー

介護職の給与は全体の産業と比べると決して高いとは言えません。そのため、給与や仕事の裁量を増やしたいのなら、施設長や管理者を目標とするとよいでしょう。

キャリアアップはもちろん、今までと違う働き方にも触れることできっと成長できるはずです。

(Posted by 大世渡渉)

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※掲載情報につきましては、 2020年01月14日公開時点のものです。 施設情報・制度・資格などにつきましては、改定などにより最新のものでない可能性があります。必ず各機関や団体、各施設などにご確認ください。